さて、昨晩に引き続き素材の話です。
くどくどfrogscroakがお送りします。
40/40/20番手使用のライトウエイトスウェット素材について。
2007年より17511フルジップパーカで使用している素材です。
それまでスウェットTeeや半袖スウェットなどに使用していた、トゥームーンの中で一番薄手のスウェット素材ですが、CO2問題やら温暖化などの言葉を日々目にするようになった2007年、それまで30/30/10番手使用の素材(92021や92022)を中心に考えてきたスウェット類の構成に、「これからの環境にはもっと薄いスウェットが必要だ!」とフルジップパーカに仕上げてリリース。
それから7年同型で作り続けてこれたのは、シンプルで合わせやすく、薄く軽く羽織りやすい、脱いだ時は小さくたたんでカバンへ・・・という便利さを多くの人に共感してもらえたんだと思います。
私も何着か持っていますが、これは衣替えの時に押入れにしまいませんね。
一年の中で一番長く一緒にいるアイテムかもしれません。
ただし、長年着ていると「そろそろ新しい形も欲しいな」となってくるわけで・・・
(今年はそんな要望に応えたリニューアルがいっぱいですよ!)
今年は同じ40/40/20素材で少し新化(進化とはまた違うんじゃ?と思ってます)した10191をリリースしました。
大きく違うのはフードの大きさ、形。ポケットのデザイン。ダブルジップ(両開のファスナー)。スピンドルが平になったこと。セットインフリーダムといったところでしょうか。
あ、着丈も少し長めにスペックを見直しています。
フードは少し大きく深くして、かぶった時に頰まで隠れるようになりました。
ポケットのデザインはパーカのぱっと見の顔のようなもので、17511との差別化の意味もあり丸いデザインに変えています。実用としては深くなってスマホなど入れた時にすっぽり入る大きさです。(iPhone5ぐらいの大きさならね)
そしてセットインフリーダム・・・ガセット一体型というか、ガセットの切り替えがなくても、よりストレスのない着用感を得られるパターンメイク・・・ぱっと見は変わりませんが、フィット感や運動性はやはり良くなっていると思います。
ずいぶん変わりましたね、着てみて体感してください。
さて、ここでやっとマテリアルの話です。
今回のネイビーとブラウン。
スウェットとは3層から成っているのですが、一番表側の天竺目・・・まあ、スウェットの表面をじーっと見てみてください。
編み目が見えますね。
これを、一段ごとにキナリの糸と杢グレーの糸とで変えて編みます。
すると、キナリと杢グレーのこまか〜いボーダーの生地ができます。
その上に下晒ししないでネイビーやブラウンをオーバーダイしたのが今回の色です。
遠目には単色に見えますが、よーく見ると黒に近いダークネイビーとネイビーのボーダーで成り立ったネイビーなのです。(もしくはブラウン)
「深いネイビー(もしくはブラウン)」でしょ?
もう一つ杢グレーも然りなんですが、このボーダー生地の特徴は「下晒ししてない」ってとこです。
下晒しとは染色時の発色を良くするために、編まれた生地を染める前に漂白することを言います。
家でもアルカリ系の漂白剤で何回も漂白すると生地が痩せていきますよね?
高温と薬剤にできるだけ晒さないほうが本来のコットンに近い風合いを保てます。
今回の3色は下晒ししていない分コットンの柔らかさが残っているというわけです。
・・・裏を返すと、コットンならではの伸び・縮みをしやすいです。
小さくしたい人は洗濯後、乾燥機に入れてください。縮みます。
縮ませたくない人は天日乾燥してください。(あんまりブラーンと干さないで)
ちなみに私はネイビーを購入。ちょっと縮ませたかったので、乾太くん(ガス乾燥機)の通常コースで乾燥させたら1〜2センチ縮みました。袖丈も縮んでしまったので、着る時にギューっと伸ばして着ています。
軽くてフワフワ(1年目の福ですよね)
17511よりスポーティーな感じで着れるような?
17511はシンプルクラシック、ジャケットとかの下に来てもいい感じですが、10191はフリースやウインドブレーカなどアウトドア的なものとも相性がいいように思いました。
皆さんは如何?
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